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全国統一テスト
日本でもこどもの全国統一学力テストの是非が問題になっていますね。ここオーストラリアでも同じように統一テストがあります。基本的には3年生以上になされるので長女がそのテストを受けたようでした。(尤も受けたことすら知りませんでしたけど・・・)もともと南オーストラリアはほかの州に比べて半年間、カリキュラムの設定が遅いそうです。そのため、どうしても他州の同じ時期のこどもたちよりも半年、進度が遅いので成績が悪く出る・・・州政府は何とかすべきだとこちらの先生たちは訴えているようです。(本当に半年遅れているだけがほかの州に比べて成績が悪い原因なのかは知りませんけどねぇ・・・)

さて、結果が返ってきました。もちろん、全く期待はしていません。だって、たった1年半前にこちらに来たばかりで英語は全く話せませんでしたし、算数も日本ではできたとは言え、こちらは文章問題も指示問題もすべて英語ですから、宿題を見てあげても問題を理解するところから始めなくてはいけません。しかも、親はそんな試験を受けたことすら知りませんでしたから・・・なので・・・

結果度外視!よくがんばった!

と言う対応の予定でした。ところが・・・
以下のようなシートで結果が返ってきます。項目は読む能力、書く能力、文法能力、そして、算数の能力の大きく分けて4つに分かれていました。



結果・・・
算数は:::平均を大きく飛び越えてかなり上の方:よしよし、問題が英語ながら、よくがんばった!さすが日本人!

読む能力は:::平均よりも少し下、それでも全体の60%の子が入っているレベルにちゃんと入っている:すごいじゃ〜ん!十分十分!1年半でよくやった!確かに最近は日本の国語の教科書を読むよりも確実に英語の本を読むほうがうまい・・・やばいな、ある意味というところ。

書く能力は:::何と平均とちょうど一緒:やるじゃん!お父さんはエッセイにめちゃめちゃ苦労しているけど地元の子に混じって同じ点数が取れるとは・・・。最近、書いている字を見るととても上手に英語を書いています。確実に日本の中学生よりは難しいことを書いているし・・・話している。漢字を書くのは下手だけどねぇ・・・。

文法能力はさすが日本人、地元の子の平均を上回る大健闘:でも、日本では文法は習っていないんですけどね・・・きっと持ち前のまじめさが出た模様・・・。

と言う感じでこちらに来て1年半にしてはほんとに良くできるようになりましたね。親としてはこちらでは学校の成績はどうでも良い、ただ、2年間は友達ができて楽しく過ごしてくれればと思っていたので十分にがんばってくれているとちょっと感激。

ただ・・・あと半年を残して、漢字と日本語の文章問題(国語、算数を含む)はかなり、きびしいかもねぇ〜。
やはり、看板、テレビなどから日本語の文字情報や話し言葉の情報が入ってこないのはやはり、言語発達にとってはなかなか厳しいようですね。

ま、いいかぁ〜。
カテゴリ:ちょっと気になるこどものこと | 11:13 | comments(0) | -
こどもを殺してしまいたくなるとき
ここ最近、わが子を殺してしまったという事件をよく見る気がしますね。実際は昔からあったのでしょうが、やはり、最近はマスコミが医療訴訟と同じように大きく騒ぎ立てるために目立つというのもあるのかもしれませんね。

こどもを殺したくなる瞬間・・・こういう瞬間が一時でもない親・・・特に一番、こどもと接している時間が長いお母さんでこういう瞬間が全く無いという方は非常に少ないのではないかと思います。お父さんがこどもを殺してしまう事件はそのこどもが奥さんの連れ子であったりとお母さんが殺してしまう事例とは本質的に異なる気がします。お母さんが殺してしまう事例はまず、自分のこどもであることが多いですよね。

特に自分(お母さん)の親とはなれて核家族で住んでいる場合、舅と姑は近くにいるもののいろいろな家庭の事情から協力が得られない場合、お父さんは仕事で育児参加が十分にできない場合など特にお母さんが孤立することが最後の一線を越えてしまう1つの大きな要因ではないかと思います。つまり、どんなお母さんでもこういう心境にはなると思うんですよね。うちの妻も僕が子育てを十分に手伝ってあげられなかった(あげなかったのかな・・・?)のでそういう気持ちになったこともあると言っていましたっけ。確か、保健センターでの検診で子育てでイライラすることがあると答えたら、別室に連れて行かれたそうですからね(笑)。
決して、こどもを愛していないわけではない、その人自身も決して悪い人ではない・・・もちろん、若くして望まなくして親になってしまったお母さんはある程度、大人として成熟して望んで親になった人よりもつらいかもしれません。それでも、すばらしいお母さんになっている人はたくさんいますよね・・・。でも、最後の一線を越えるかどうか・・・そこは意外と世間体だったり、見栄だったり、良い親であり続けようとするようなほんとに紙一重の気持ちなのかもしれません。自分が親であることを感情的にではなく、客観的に見ることができる人・・・いつでも親を良い意味で演じることができる人が最後の一線でも冷静でいられるのかもしれません。

いくら愛情があってもある瞬間にこどもが憎くなることは人間である以上、あると思うんですよね。だって、悪いことしますしねぇ・・・悪気が無くても手のかかることをしでかしますしねぇ・・・でも、それは普通のことだと僕は思います。そんな瞬間が無いお母さんはほんとにすばらしい人格者か、こどもが手のかからない良い子(笑)なのだろうと思います。

そういうときに何を周囲がしてあげられるのか・・・

難しい問題ですよね・・・。お父さんも決して家庭をおろそかにしているわけではないんです。顧みる時間的、空間的、感情的余裕がないんですよね。仕事と家庭をよく比較されますが、男にとってはこの2つは異次元のものなので通常は比較対象にはなりえません(のです・・・正直なところ・・・僕なんて人のこどもを看るために呼び出されて、自分のこどもの面倒は看られませんでしたからねぇ・・・笑)。どちらもどちらの犠牲にしたくは無いのです。ただ、お母さんにとっては理屈(理論的には)でわかっていても感情的には理解できませんよねぇ。ただ、お母さんがお父さんにちゃんとSOS信号を出せる関係かどうか、お父さんが特に小さい子の子育て中はお母さんは通常の精神状態ではない・・・ということをある程度、理解できているかどうかというのはとても大切なのであろうとは思います。じゃあ、小児科医は何か役に立つのであろうか・・・診察室である瞬間しかお母さんに出会わない小児科医にとってはなかなか難しいです。お父さんなどほかのご家族が小児科に来られることも極めて少ないですしね。せめて、乳児検診には両親がそろっていくことが基本・・・というくらいにしないと全体把握は難しいでしょうね。もちろん、それも現状は現実的ではありません。

こどもが病気で受診した際などに正直に

「こんなことがあるんです・・・」

と言って貰えれば少しは何とかできるかもしれないんですけどね・・・。まあ、そう言えるお母さんはそういう状態までは落ち込まないのかもしれませんけどね。

何とかなりませんかね〜。本当の子育て支援はどこに行くべきなのでしょう。
カテゴリ:ちょっと気になるこどものこと | 20:05 | comments(22) | -
Indigenousなこどもたちのヘルスケア
ずいぶんご無沙汰でした。いろいろ忙しくって・・・。

この国でIndigenousな人たち=アボリジニーの人たちことは何度か取り上げてきました。今日はそのこどもたちの健康問題も少し話してみたいと思います。

いまだにアボリジニーたちの生活環境は現代の生活様式からはかけ離れているところが多々あります。それにはオーストラリア人(アボリジニー以外の)からの根強い差別意識とまた、逆にアボリジニーの人たちからの文明同化への強い抵抗の大きな2つから成り立っています。どんなにアボリジニーの文化を尊重しつつ、現代の生活様式への同化を進めても抵抗があり、医者へ行かない、男は働かない、こどもは学校へ行かない・・・などの大きな障壁が残っています。

そして、その医者へ行かないと言うところへ注目するとアボリジニーの人たちの平均余命は通常のオーストラリア人の平均余命に比べ、10年以上短いと言う実態が浮かび上がってきます。医療機関へのアクセスの悪いすごい遠隔地に住んでいるという物理的障壁とオーストラリア人がたくさんいる病院へは行きたくないと言う精神的障壁が受診抑制につながっていると考えられています。

では、こどものヘルスケアはどうでしょうか?

これも大きな問題になっています。アボリジニーの人たちの難聴の率は非常に高いのです。これは幼いころからの繰り返す、中耳炎により、耳の伝導系が破壊され、耳が聞こえなくなっているのです。確かにアボリジニーの子供は古き日本のような両方の鼻から鼻水をたらしている子もたくさんいます。オーストラリア人はこれを親しみと差別意識も含めてか、「ナンバー11(イレブン)」と呼んでいます。というのは垂れた鼻水が鼻の下で2本の筋になっていて、そこへ乾燥している土地なので水を求めて蝿が集まるので黒い2本の線(11に見える)が出来上がるわけです。そして、失明率も非常に高いことがいえます。これも幼いころからの眼への感染症を繰り返し起こしているために失明していると言われています。よく見ると目やにでぐちゃぐちゃになっているこどもがやはり、とても多いそうです。なので、アボリジニーのこどもを治療するプログラムに参加してくれる耳鼻科医と眼科医を募集していると言う状態です。蝿が多いことも含めた衛生環境と治療を受けない(受けたくない、受けられない)という受診抑制がこの状態を起こしているんでしょうね。

おそらく、その他にもわれわれ小児科医が普通に治療しているこどもの病気がたくさんあると思います。そういう病気の中には簡単に治療できるものもたくさん含まれているはずです。心臓の病気、腎臓の病気、寄生虫などの感染症・・・いろいろあると思いますが、適切な治療を受けられる環境はこどもたちのためにつくってあげたいですね。よく発展途上国の医療水準を上げると人口爆発が加速されるから、今のままでよいという人たちも少なからずいますが、生まれた命はどんな命でも自分のできる範囲で救うために全力を尽くす・・・これが小児科医の使命なんだろうと思います。きれいごとだとか、偽善だとか言われてしまいそうですが。

いろんな国の事情がありますね。文明国オーストラリアでもこの状態ですから、アフリカなんぞはさぞかし大変な状況なのだろうと推測できます。
カテゴリ:ちょっと気になるこどものこと | 08:36 | comments(8) | -
足か痛くて歩けな〜い!!!
最近、相談があったことで思い出したよくある子供の足痛。それも足の付け根である股関節の痛みのお話です。

ある日、突然、足の付け根が痛くて、歩くのもままなくなります。痛みが軽いときもあります。そして・・・熱はないし、腫れているわけでもありません。強いて言えば、風邪症状が少しあったり、無かったり・・・。一見するとただの仮病・・・学校に行きたくなくて言っているだけじゃない???疑疑疑・・・。

この病気、僕の経験では小学生に多く、男の子の方が少し多い気もします。痛みの程度は並大抵じゃない・・・!車椅子を使わないと本当に歩けないということもあります。痛がりがたが尋常じゃないので、親は疑いつつも慌てたりなんかしちゃいます。

・・・この病気・・・単純性股関節炎といいます。

原因は実はあんまりよくわかっていません。風邪のウイルス感染による股関節炎だと言う人もいますが、だとするとなぜ、この年齢だけに多いのか・・・。なぜなぜなぜ・・・と言うことが多いのですが、痛みは最短で1〜2日、長いと月単位で痛みが残ることもあります。検査としてはレントゲン写真、股関節のエコー、MRIなどがありますが、あっても異常はちょっとしたもので、血液検査で炎症の指標も上がりません。熱もでないので、ほんとに本人の痛みの訴えのみと言うことが多いわけです。

治療は残念ながら、放置・・・。あまりに痛い場合は痛み止めを飲んで安静にしておくしかないので、親としては何ともうっとおしい病気なわけです。だってもうそんなに大きい子が歩けないわけですから、トイレも含めて非力(怪力?)のお母さんが抱っこしたり、おんぶしたりして連れて歩くことになります。しかも、食欲などは全く無関係なので、元気は元気ですからね。

ただ、この病気と同じく、股関節が痛くなる病気としては化膿性股関節炎・・・これは細菌感染なので入院して抗生物質による治療が必要です。血液検査でも異常値を示し、同部に腫れや熱感があることが多いです。熱も出ることが多いので通常は区別ができます。そして、ペルテス病・・・聞きなれない病気ですが、これもよく原因がわかっていません。でも、股関節の血行が悪くなって股関節の破壊が起こります。もちろん、再生されますが、そのときに変形がおこると障害が残ったり、歳をとってから障害が出ることがあります。そして、追加で・・・ソケイヘルニア・・・いわゆる脱腸です。これも足の付け根から陰部の痛みを訴えることが多いです。この場合、その部位が腫れて見えることがよくあるので特にトイレなどで力を入れているときに注意してみると痛くないときでも判る場合が多いので、診てあげてくださいね。

単純性股関節炎・・・限りなく、仮病に見えて、一応、本物です。
カテゴリ:ちょっと気になるこどものこと | 08:22 | comments(26) | -
チャイルドシートとドアロック・・・そして、とんだ落しもの
皆さんはちゃんとこどもを車に乗せるときにチャイルドシートにシートベルトをして乗せているでしょうか・・・。どんなに近い移動でもですよぉ。そして、ドアロックはしているでしょうか?ドアロックは救助のときに外から助けられない、とっさのときにドアが開かないからという理由で異論があるようですが・・・。

なぜ、こんなことを急に言い出したかというと・・・

こちらオーストラリアでは学校や幼稚園の登下校の際、親が車や徒歩で送り迎えをするのが普通です。なので、うちも朝、長女と次女を学校に送り、その足で長男を幼稚園に送り届けます。その帰り道・・・ついさっきの出来事です。

僕からすると右側のわき道から一台の車が僕の前に右折しながらすごい勢いで入ってきました!まあ、車間距離もあったし、何より、送り迎えの車がいっぱいいるのでスピードも出していませんでした。そしたら・・・後ろの座席から・・・。

「ゴロンゴロン」

2歳くらいの女の子がいきなり、僕の車の前に転がって落ちてきました・・・。

「ひぇ〜!!!!やめてくれよぉ〜」

もちろん、急ブレーキをかけてとまりました・・・すると・・・

女の子はお尻を抑えながら、大泣きして、その先でとまった自分のうちの後部座席のドアが開いたままの車に向かって走り始めました。もちろん、お母さんも血相を変えて車から飛び出してきましたが、あやうくこどもを轢くところでした・・・。走っているのでこどもの怪我もたいしたことないみたいだし、僕も轢かずにすんだし、とりあえず、よかったよかった・・・。ドアが半ドアだったのか、ロックされていなくて取っ手をカーブの時にこどもが引いてしまったのか、真実はわかりませんが、チャイルドシートにしっかりと座っていれば起こらなかった出来事ですね〜。たかが、学校の送り迎え、されど・・・です。

泣いて暴れるからという理由やたまにはチャイルドシートに座るのが嫌いだからという理由でちゃんと座らせていない人がかなりいるようですが、こどもはいつも乗せていれば必ず、あきらめます。最初は大変でもちゃんとチャイルドシートにいくら泣いても縛り付けておきましょう!後悔はしたくないでしょ?
カテゴリ:ちょっと気になるこどものこと | 08:54 | comments(18) | -
しゃっくりの止め方など・・・
しゃっくりの止め方なんかは民間伝承もあってすごくたくさんありますよね。

簡単なもので言えば・・・
・大豆、黄色、紫色などと言う
他にも・・・
・コップの水を反対側から飲む
・背中の後ろで手を組んで体を前に曲げ、逆に顔をできるだけ上げた状態で誰かに水を飲ませてもらう
・おわんに水を入れて、その上に十字に箸などを置き、その隙間から水を飲む
・息をしばらく止めておく(無理しないでくださいね・・・おなかに力を入れるようにして止めるのがこつだそうです)、我慢できなくなったら、できるだけゆっくり吐く
・冷たい水に顔を突然つける
・柿のへたを煎じて飲む

などなど・・・
しゃっくりは横隔膜と呼ばれる胸とおなかを分けている膜がけいれんするために起こります。なので、人によってけいれんしやすい・・・しゃっくりがでやすいということがありえます。上記のいろんな方法も横隔膜を落ち着かせることに何か作用しているのでしょうね。迷走神経と呼ばれる体を落ち着かせる神経が横隔膜の動きを司っていますのでそれをうまく働かせることができれば止まると言えます。
水を飲ませてもらう系には体をくの字に曲げることと、冷たい水をゴクっと飲むことに秘密がありそうです。息を止める系のはおなかに力を入れてとめることに秘密がありそうです。特定の言葉を言うのは・・・その言葉によって声帯か、横隔膜の動きに何らかの影響があるんですかね・・・。
いずれもどうやら、迷走神経をうまく刺激しているところにひみつがありそうです。こういう意味では昔の人の知恵もなかなかですよね。間違っていることもよくありますけど・・・。

赤ちゃんもよくしゃっくりをしますよね?妊娠した事がある人は分かると思いますが(って、僕は分かりませんけど)、おなかの中で赤ちゃんもしゃっくりをします。これにはいろんな理由があるといわれています。何かを食べたらとか、おむつが湿っているとしゃっくりが出る・・・という人もいます。基本的には温度変化に敏感なのでそれを感じ取ってしゃっくりが出るのではないか・・・と個人的には考えています。でも、赤ちゃんのしゃっくりは基本的に止める必要はありません。しばらく、見て置いてくださいね。必ず、勝手に止まります。

もし、どうしても止めたい場合は湯冷ましを飲ませる、おっぱいを飲ませる・・・多分、これも飲ませると言うところに秘密がありそうです。おっぱいの方が効きそうですね。たぶん、多目の量をゴクゴクっと飲むほうが効きそうです。そういうことなどが一応、方法としてはあげられると思います。でも、そのうちに止まるので気にしないでおきましょう。

たまに病的なしゃっくりもあります。肺炎やおなかの中の炎症で横隔膜に膿がたまったりしているとしゃっくりがとまらないことがあります。でも、極めて稀で僕は見たことがありません・・・。いろいろありますが、ま、気にしないでおきますか。
カテゴリ:ちょっと気になるこどものこと | 10:48 | comments(10) | -
新兵器購入(リモート体温モニター2)
我が家の”ぼん”が熱性けいれん持ちであることはこのブログでも何度も紹介してきました。熱性けいれんの子どもを持つ親にとって一番不安なのは見ていないときに熱がぐ〜んと上がってけいれんしてしまうことです。

ま、幼稚園に行き始めたので昼間も目が届かない状態になってしまったんですけどね・・・。今までのけいれんは夜中に急激に発熱し、けいれんすることが多かったので僕と妻の間では夜に気になって眠れない・・・ということでリモート体温モニターなるものをインターネットで探し出し、なんと!アメリカから取り寄せて(物自体は3000円くらいであとは送料なので夜に眠れないことを考えれば出す価値アリと思っています)、装着しました。インターネットでの評判とは裏腹に工夫してちゃんとつけるとかなり正確に測る事ができることがわかってず〜っと毎晩、寝る前におなかにベルトを巻く感じで装着して寝ています。おかげで夜中の急な発熱に何度も気がつくことができ、危険を何度も回避することができた我々夫婦にとってはとても頼りになるいい奴なんです。そんなリモート体温モニターもやはり、寿命には勝てず、一つが壊れてしまいました。(これは知り合いの小児科医から譲ってもらっていたものであったのです。)なので、自分で一つ購入してあったものを使い始めました・・・。でも、やはり、これが壊れたら・・・と思うとまた、不安になって

「よし、もう一つ買おう!」

ということになり、インターネットを検索すると・・・

「生産中止・・・」

げげ!これはやばい・・・もう手に入らないのか?いろいろなインターネットショッピングページを見るも、もうどこも買えない状態になっていました・・・。

「どうする???」

そこで新たに発見したのがこれです!
新兵器!

ちなみに以前のはこちら。


今度はイギリス直輸入のリモート体温モニター!今回の方が見た目は立派!値段は・・・ポンドだったのでまだ、計算していません。でも、昨日、初めて使ってみましたが、前のリモート体温計とほとんど誤差なし。腋の下で測る電子体温計とも誤差ほとんどなし。あとは発熱時にちゃんと上がってくれるか?アラームがちゃんとなるのか?と言うところが心配ですが、うまく使えそうな予感です。

今回のもののメリット:受信機に時計がついている、ボタンを押すと明かりがついてディスプレイが暗闇でも見える、見た目が格好よい。
今回のもののデメリット:子どもにつけている方の電源がはいっているのかどうか分かりにくい、電波が滞っている時に警告音が鳴らないのでたまに電波を拾っていないにもかかわらず、沈黙している(通常は1分おきに受信機にその時の体温が送られてきます。これまで使っていたものが電波の関係で受信がしばらくないと警告音が鳴ってくれていました)。

ただ、ないよりは心強い・・・。

しばらく試してみることにしました。もしかしたら、病棟での体温チェック(せっかく寝ている入院児を起こしてしまうことがある)にも使えるかもしれませんね〜。実は過去に病棟でも役に立つなぁと思ってオムロンさんとテルモさんにこんなの作れませんか?ってメール出したんですけど1社は返事なし、1社は断られてしまいました・・・。日本人ならばもっとよいものを作れると思ったんですけどね。
カテゴリ:ちょっと気になるこどものこと | 23:55 | comments(15) | -
副乳
先日、こちらの知り合いのお子さんに関しての相談を受けました。それが、

副乳

です。赤ちゃんはお母さんのおなかにいるときに腋の下から太ももの付け根にかけてたてに一直線におっぱいが数個並んでいます。他の哺乳類と同じですね。それが、胎内での成長とともに退化していき、左右に1個ずつ残るんですね。その残る場所によっては女性でも(男性は見た目、服の上からは分からないので・・・)上のほうにおっぱいがある人や下のほうにおっぱいがある人がいます。その人は一つ上の乳頭が残ったり、一つ下の乳頭が選択されて残ったわけですね。

そして、たまに男の子の1%前後、女の子の5%程度に副乳と呼ばれる退化しきれなかったおっぱいが残ってしまっている場合があります。これはあざやほくろのように一見、そうとは思えないくらい小さなものから、はっきり本当のおっぱいと同じような形態であるものまで様々です。

これで問題になるのは・・・

1.美容的問題
これはそのままですよね。もう1つおっぱいがついているとやはり、親としてもその外見上の問題が出てきます。表面上だけならばほくろを取るようにそこだけとれば解決します。
2.乳頭の下にある乳腺組織の問題
副乳でもしっかりとしたものの場合、おっぱいの中にちゃんと乳腺の組織まで出来上がっている場合があります。これは思春期になると普通のおっぱいと同じように大きくなって来る可能性があります。その際は場合によって皮膚の下の乳腺組織も一緒に摘出する必要がでてきます。

思春期前には副乳の下に乳腺組織があるかどうかまで分からないことがほとんどです。なので、外見上の異常部分をとってしまってもあとで思春期に乳腺組織が発達してそれをとる必要が出てくる場合があります。なので、基本的には思春期まで待機して自然縮小しきらない場合は程度により、美容的観点から摘出する、また、下の乳腺組織がある場合は美容的観点、機能的観点から下の乳腺組織まで摘出する場合が出てくる・・・と言うことになります。親としてはつらいのですが、しばらく待つしかないのですねぇ。
カテゴリ:ちょっと気になるこどものこと | 08:26 | comments(6) | -
おなかが痛いよう・・・。
子どものおなか痛・・・

小児科医としてもっともいやな(難しい)症状の一つです。

というのも・・・特に子どもはおなかの痛みの具合をうまく説明することができませんよね。おなかが張っているときも、ズキズキ痛む時も、鈍い痛みの時も、周期的な刺すような痛みの時も、気持ち悪い時も・・・そして、おなかが空いている時(うちの長女)でさえ、おなかが痛いと言います・・・。

また、小児科でおなかが痛いお子さんが来た時に小児科医の考える緊急の病気は年齢によって大きく変わってきます。新生児期、乳児期、幼児期、小児期、思春期・・・それぞれ考える一番怖い病気やよくある病気が違います。そこがちょっと難しいところですねぇ。(僕だけ・・・かな)

おなか痛の大部分がウイルス性胃腸炎や便秘などの問題のないものなのですが、やはり、危険な場合もあるので小児科医としては気の抜けない症状なのです。おなかが冷えておなかが痛い、胃腸炎でおなかが痛い、便秘でおなかが痛い、下痢でおなかが痛い・・・のは大体は腸の動き(蠕動運動と言いますが)が激しくなるために痛くなります。便秘で?と思われる方も居られるかと思いますが、便秘もたまった便を腸が一生懸命出そうと激しく動くもののやっぱり出ない・・・ために痛くなることが多いです。こういう場合は痛みが周期的に襲ってくることが多いのです。痛みが良くなったと思ったら、また、波のように押し寄せてくる・・・。通常、こういう痛みは大丈夫なことが多いのですが、腸重積などの緊急なものでもありえますのでやっぱり一概には言えません。こんな時にはおなかを温かくしてあげる・・・例えば、携帯用懐炉をタオルでくるんでやけどしないようにしてから下腹部に入れてあげるなどで腸の動きが幾分、ゆっくりになります。それだけで痛みがひくようならばあまり、心配はないでしょう。お風呂にゆっくりと浸かってみるというのも一つですね。あとは大量に下痢をしてしまったりすると楽になったりすることもありますよね(逆療法と言うのかな・・・)もちろん、便秘の時には仰向けにして、膝を立てさせてゆっく〜りと抑えるように触ってみると左の下腹部にかた〜い便をおなかの外からも触ることができるので浣腸してあげるとそれでおしまいということになります。

大切なことは・・・
・おなかの痛みが少しずつでもひどくなってくる場合
・おなかの痛みの場所が比較的ある狭い範囲に特定できる場合
・体をくの字に曲げて腰を伸ばすことができない痛みの場合

などは絶対に早めに受診すべき場合です。下痢があるから大丈夫・・・とかいうものはありません。小児科医から診てあせらなくてもよい場合は・・・・と言うアドバイスは残念ながら書けません。というのもやはり、この目でこの手で診察しないとなんともいえないからです。過去におなかの痛みで受診した6歳の女の子がどう診察しても痛みの原因がはっきりしなかったのですが、やはりこんな時に出てくる第6感が異常を感じさせます・・・。結局、虫垂が大腸の裏側に入り込んでしかもおなかの中心部よりに移動していたために分かりにくくかったのですね。手術すると破れる寸前でした。

このときも痛みが少しずつでしたが、ひどくなってきていました。そして、おなかの痛みは全体ではなく、典型的な場所ではなかったですが、下腹部の真ん中の奥のほうが痛い・・・と言っていました。やはり、非典型的なことはあるのでこれなら大丈夫!とは言えないんですね。とりあえずは慌てずに数十分は上記のことなどを考慮しながら、一呼吸して様子をみる(いつもこればかりですね・・・)それでもダメならば受診しましょう。
カテゴリ:ちょっと気になるこどものこと | 22:19 | comments(11) | -
小児科ワクチン勉強会にて
日本とオーストラリアではワクチン政策の違いがあることはこれまでも書いてきました。その中でもB型肝炎ウイルスワクチンに関する対応が大きく異なっています。

日本では妊娠したお母さんがB型肝炎ウイルスに感染していると分かった場合:これはちょっと専門的ななので難しいのですが、HBs抗原というものを検査して陽性の場合はお母さんがB型肝炎ウイルスに感染していることを示しています。その場合、以前はさらに検査をしてHBe抗原という検査をしてさらに陽性の場合は赤ちゃんに感染する率が高く(ほぼ100%)、また、その感染によって赤ちゃんがキャリアと呼ばれる持続感染(ずっと感染している)状態になってしまう確率が80〜90%ということで感染予防の手段がとられていました。長くB型肝炎ウイルスのキャリアでいると将来、肝臓癌の危険性が高くなるからですね。ただ、HBe抗原陰性のお母さんから生まれた赤ちゃんでも感染する率が10%程度あり、キャリアにはほとんどならないものの生後2〜3ヶ月で劇症肝炎という超重症になってしまうことがあるために現在はHBs抗原陽性のお母さんから生まれた赤ちゃんにはHBe抗原の有無に関わらず、全員に対して予防手段がとられています。

ちょっと難しい話でしたが、これで今のところは母親から子どもへの感染は防げる!!!ということになっているのです。ただ、残念ながら、100%ではありません。

また、ワクチンの勉強会で指摘されていたのは・・・生まれて2〜3歳まではB型肝炎ウイルスの感染を受けると新生児と同じようにキャリアになる可能性が十分高く残されているというのです。(検査をしても2〜3歳の子どもとそれ以上の年齢の子どもで免疫学的な検査結果の違いはないもののなぜか、2〜3歳以下の子どもはまだまだキャリアになる可能性があるのです・・・)そういう意味で世の中にB型肝炎の成人がいる限り、感染する危険性はまだ、通常の子どもにも残っているのですね。もちろん、感染率は高くないので過剰に心配する必要はありません。そういう意味でも日本でも赤ちゃん全員にB型肝炎ウイルスワクチンをすべきであると指摘されているわけですね。現状ではWHOに加盟している国の85%で赤ちゃん全員にワクチンを接種しています。(やっぱり、遅れてますねぇ・・・ということでうちの子は今、こちらでせっかくなので無料で接種してきました。)

そして、ワクチン勉強会でもう一つ指摘されていたのはパートナーへの配慮です。B型肝炎ウイルスは性交渉で感染する有名な病気です。お母さんがB型肝炎ウイルスのキャリアであれば当然、お父さん(もちろん、もう感染してしまっている可能性もありますが・・・)にも感染の危険性があります。そこまで、医師は対応しているだろうか?相談されない限り、放置していないだろうか?と言うことが指摘されていました。そして、最近は家庭内での父子感染も増えているそうです。

やはり、ワクチンで防げるものは最終的な医療費削減につながるのですから、せめて他の先進国とどうレベルのワクチンは導入して欲しいですね。でも、これは僕たち小児科医が声を上げなくてはいけないのだと思っています。帰国したら、ワクチン充実に向けた活動に加わりたいなぁと思っています。

そうそう、今年から2012年までの時限措置で13歳と18歳の人が麻疹ワクチンを公費で接種できるのは知っていますか?麻疹ワクチンが2回接種になって、対象年齢より大きな子たちが接種する機会を失ってしまったことに対する時限措置です。接種率95%を目指しています。対象者をお子さんにお持ちの方はぜひ、接種に行ってくださいねぇ。
カテゴリ:ちょっと気になるこどものこと | 22:57 | comments(8) | -
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