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タミフルと異常行動に因果関係なし
厚生労働省がタミフルの服用と異常行動の因果関係なし

という発表をしましたね。みなさんは僕がどんな言い訳をするか待っていましたか?はい!言い訳です。というか本音です。本当に因果関係がないのであればそれは歓迎すべきことです。医師にとって安心して使うことができる薬が増えるのは大変助かることです。ただ、まだ、この調査結果を鵜呑みにするわけにはいかないなぁと思っています。

これは

「タミフルと異常行動に関係がありそうだなぁ・・・という僕の意見が厚生労働省という大規模な調査にに覆されたけど、それでも自分の主張を意地でも曲げないぞ・・・」

というつもりではなく、事実としてアメリカ、ヨーロッパ諸国などタミフルをほとんど使っていない国々では異常行動の率が少ないと言う事実をどう評価すべきか?本当に薬剤メーカーなどの影響がこの調査に入っていないか?ということに不安をまだ、持っているからなのです。

小児科医として高熱せん妄と呼ばれる高熱のみで異常行動が現れることは十分に理解しているつもりですが、それを差し引いても自らの経験から言うと異常行動が多い気がするからなのです。ただの高熱で、高校生が2階から飛び降りるでしょうか?夜中に道路に飛び出すでしょうか?・・・ね。過去のインフルエンザでそのようなことはなかったと思うんですけどね。それがウイルス自体の毒性が強くなった結果なのか、人間が弱くなった結果なのか・・・。これは僕のただの印象です。

現時点ではこの調査の結果を踏まえてもまだ、僕はもう少し、疑いの目を持ちつつ、使うにしても慎重を期する必要があると思っていますし、この報道でまた、日本が再び異常なタミフル消費国に戻ることも懸念しています。10代に対する原則禁止は見直されても良いと思いますが、それでもなお、慎重に使う姿勢は医師として変えずに行きたいものです。それはどの薬にも共通することだと思いますが。本当に使うときを見極め、使う必要があるときにはしっかりと使い、必要のないときには極力使わない・・・。

それが医者の腕の見せ所・・・。

世界のMRI(画像検査機械)の半分が、世界のCT(画像検査機械)のほとんどが日本に存在するという検査大国日本・・・先日もくも膜下出血の見逃しが数%ある!ということがマスコミで論じられていましたが、もともと頭痛の診断は難しいところに加え、頭痛の患者さんにはすぐにCTを撮るべき!なんでもすぐに大規模な検査を!という論調は多少なりと救急にも関わる医師にとって本当に残念な報道でした。数%の見逃しは他国に比べても多くはないと言えると思います。何を比較対照するかで調査結果の解釈は本当に変わってきます。もちろん、見逃し自体は良いことではありませんが、他の病気の見逃しもしっかり調査して比較すべきですし、他の国ではどうか比較すべきですし、その見逃しによってさらに重大なことになった方の割合も調査すべきですし、もし、全例CT検査をした場合に時間的、人的、コスト的にどう影響があるのかも論ずるべきです。

国の調査、マスコミの報道と言えども過去の薬剤事件も含めて、100%信じるには慎重になる必要がありますし、何より、この検査大国、薬大国である日本の体制を見直すことは必要だと思います。何でも検査して何でも薬を出すのでは教育を受けた医師である必要はありません。そのうち診断機械に取って代わられるにも近いかもしれませんね。

医師としての大切なことはきちんとした診察を自分の手でしてどこまで診断に近づくことができるか・・・。どこまで患者さんを安心させることができるか・・・。

それが真の「手当て」なのではないかな・・・と思っています。難しい話で長くなりました。独り言と思ってください。
カテゴリ:ちょっと気になるこどものこと | 09:24 | comments(15) | -
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コメント
ワダスもそう思います。

これも独り言デス。
| チョコひげ | 2008/07/11 3:34 PM |
現場の医師の方々が「因果関係がありそう」と実感するのであれば、今は科学的に証明できなくても、それは真実に近いんだと思います。プロの直感を信じます〜

それに、医療の世界に限らずですが、行政と企業・団体の関係って結構キタナイっていうのが現実ですよね。それを考えると、今回の厚労省の発表も鵜呑みにできません…「疑わしきは罰せず」的な発表という印象をもちました。

これからも、感じたことをどんどん発信してくださいね〜!
| ひかり | 2008/07/11 9:50 PM |
テル先生こんにちわ(^v^)
あれだけ ニュースになったのに因果関係なしって言われても、いまいち信用できないです…

なければ 勿論良いのでしょうが…もうテレビでいろいろ見ちゃってるから大丈夫!とか言われても考えちゃいそうですよね(^_^;)

タミフルを使用する際の先生達の説明も大変そうだなぁ〜。なんて感じました。
| ぺこ | 2008/07/12 12:55 PM |
私も同意見です。 イロイロこのブログやインターネットで勉強させてもらい、「行政」の企業化に驚くことが多くなりましたぁ。 医師の腕のみせどころを既に検査結果のみにゆだねている医師も少なくないですよね。 これも今の日本の医師の現状。だから「訴訟問題」が怖くて、小児科医・産科医が激減しているのも一利あるのではないでしょうか。 そして、私たち患者も自分のことだから体や薬のこと勉強するべきだとつくづく思います。  
地域の大学病院でそういった勉強会を幼稚園や小学校の保護者会とかで出来ないものでしょうかねぇ。「親の義務」で参加をすること!っ手名具合に。 先端で頑張っている医師に対しても国民に対しても行政の辞書には「責任」という文字がないんでしょうかねぇ。 日本の恥ずかしい部分ですね。

そうそう、昨日のNHK総合TV「解体新ショー」の番組で「大泣きすると、アルファー波がでる」のでストレスが溜まってるときに思い存分泣けばスッキリするという証明がされていました。息子さんの剥げちゃったブログがあっただけに、テル先生のおっしゃってたことが証明されてたぁ!と大納得ましたよぉ!
| みのほ | 2008/07/12 1:07 PM |
私もちょっと信用はできないですねぇ。
やはり今までの事例をたまたまというようには考えられないです。
薬剤メーカーの絡みはあると思ってしまいます。

これでタミフルをどんどん処方する病院も増えたりするのでしょうかね。

ホント、先生を娘のかかりつけのお医者様にしたいです・・・。

| わんわん | 2008/07/13 12:04 AM |
チョコひげさん:短いが効果的な返答ありがとう・・・(笑い)。
ひかりさん:そうですね・・・本当は公的機関、政治家・・・いろいろ信じたいのですが、白とは言い切れないのが悲しいですね。黒とも思いませんが、やはり、グレーと思いながら自分で判断しないと・・・ね。
ぺこさん:そうですね・・・こうなると現場の医師の説明が厳しいですよね。「やっぱり大丈夫だって!」と笑うしかないのかな・・・。
みのほさん:本当はそのために学校医であったり、園医であったりがいるはずなのですが、年に1回の検診でしか会わないですよね。もっと学校医や園医が学校教育に関わる必要はあると思います。たばこ、くすり、性教育など医師が学校で果たすべき役割はあると思います。そっかぁ・・・α波ね。やはり、大泣きするかぁ、たまには。
わんわんさん:医師の考えがちゃんとした科学的根拠に基づいており、それでもってお母さんの考え方と合う・・・主治医の条件かもしれませんね。
| Dr.TERU | 2008/07/13 10:02 AM |
若い人は知らないのでしょうが、昔もインフルエンザで高熱を出してふらふら歩いて沼にはまった類の死亡事故などはあったのですよ。今と違って、報道が地方版の新聞だったりするので、多数の人の目にふれていないだけで。

インフルエンザでタミフルを投与しない場合、高熱でも解熱剤は使えませんので(ウイルス増殖を助ける事になるので)熱は下げられません。その状態で「元気に走り回れる」事はあり得ませんから、タミフルを使わない場合には高熱でぐったりしている状況です。

他の症状ももちろんご存じですよね。
熱が無くても身体的にはウイルスとの戦闘状態である事には変わりが無い事も。
高熱時に薬剤が使えない場合まともに動ける状態では有り得ない事も(結果的に危険が生じませんよね?)。
タミフルが薬害なら「性別による影響の差」、リスク要因が男の子である事が有り得ない事も。

小児科の医師を名乗っていますが … 本当にお医者さんですか?
| 名無しの年寄り | 2008/07/13 1:09 PM |
名無しの年寄りさん:本当にお医者さんですか?というのは僕の事でしょうか?残念ながらあなたの要求する知識レベルには達していないかもしれませんが、小児科医であることは間違いありません。もちろん、ここで証明する手立てはありませんけどね。名無しの年寄りさんのコメントの意図が読めないのですが、タミフル使用をどんどん進めたいということでしょうか?何がお気に召さなかったのか、残念ながらコメントの文章から想像できないのでなんともいえませんが、高熱でふらふら歩いて沼にはまるというのは異常行動には入りません。タミフルを内服しての行動異常はかなり、突発的な行動であり、ふらふら時間をかけて歩くのはただの高熱による影響だと思われます。僕自身の患者さんに2例立て続けにあったので個人的な印象としては異質のものだと思っています。どうでしょう?名無しの年寄りさんがそういう異常行動に直面したことがおありでしたら、教えていただけると参考になります。それにまだ、薬害とは言っていません。過去にも国が安全宣言をして薬害であった例もあるので慎重になったほうが良いと思う旨を記載したつもりですし、僕の個人的な意見です。性別による影響の差も理解していますが、ご指摘の通り、全てを時間をかけて考察しないと安全宣言はまだ、信用できない部分があると個人的に指摘しているのです。
| Dr.TERU | 2008/07/13 1:34 PM |
はじめまして。ふつーの主婦してます。
タミフルの件ですが、子どもが受験生だったりした場合、早く症状がなくなって、普通の思考回路で試験を受けてほしいので、タミフルで少しでも早く症状が軽くなるならば、使って欲しいなと思ってしまいます。実際、二十数年前には、受験生のとき、インフルエンザにかかっていても内緒で学校に行ったりしてましたからね。勉強に遅れないようにという理由で。。。。異常行動が出るのは怖いですが、それは確率的には少ないので、処方された時に、異常行動が出るかもしれないということを患者に伝えるというだけの処置ではだめなのでしょうかね?はっきり、因果関係なし、アリと、言ってしまわないで、飲んでもいいけど、リスクもあるよってことではいけないのでしょうか?そして、インフルエンザにかかったとしても、私も、小学生のうちの子供たちも、動けないほど寝込んだこともないのですが、名無しの年寄りさんみたいにお年寄りになると、普通に動けないほど、インフルエンザでの症状もひどくなるんですね?若い子なら、体力もあるし動いてますよねえ。起こった異常行動が、タダの高熱による異常行動と、タミフルでの異常行動という風に分けることも難しいですよね?飲んでない場合を想定できないから。今回の調査では、因果関係をはっきり示すほどの結果が得られなかった。というのが、正しい評価ではないのかな?と、普通の主婦は考えますね。なので、自分の子に飲ませた場合は、注意して見ておこうと思います。
| ふつーの主婦。 | 2008/07/13 2:23 PM |
ふつーの主婦さん:その通りだと思いますよ。受験生、お年寄り、もともと重症の病気を持っている人などはタミフルの対象となると思います。そういう意味で厚生労働省がお墨付きを出したことは良いことだと素直に思っています。でも、そうではない人にでも、ひどい場合は疑っただけでタミフルは処方されてきたのです。そして、おっしゃるとおり、医者としては何が起こりうるのかをしっかりと見極めておく必要があると自分で思っているだけです。そう患者さんに告げて患者さんの責任で飲めばあとは知らない・・・と言うわけにもやはり、医師としてはいけないと思っているわけです。危険性の説明をして起こった時は患者の責任・・・それが今のほとんどの医療訴訟の原因ですから。確率が低いからノーマークと言うわけにもいきません。治療に責任を持つものとしてのジレンマと思っていただければよいと思います。親の立場と小児科医の立場ではやはり、優先するものが違ってきます。そういうジレンマをいつも持って仕事をしていると思ってくださるとうれしく思います。あとは今回の調査が本当に正しいかどうかは僕はまだ、分からないと思っています。統計上の有意差がないので因果関係がないという評価だと思いますが、高熱せん妄と異常行動の線引きが難しい以上はいつでも絶対ではないと言う意識を持ち合わせている必要があると思っているのです。みんなの注意がまだ必要・・・そういう意識でよいのではないかと思います。
| Dr.TERU | 2008/07/13 3:48 PM |
薬のリスクはタミフルだけに限らず、どんなものにも「副作用」として薬剤表に書かれていますよね? 患者は知る権利をもち、医師は知らせる義務があるのだということを、個々が行政に頼らずお互い認識することに意味があるのではないかと思いました。 かかりつけ医師を持つ基準のひとつに入れます! 
| みのほ | 2008/07/13 10:22 PM |
みのほさん:そういう意味でも医師の必要とされる知識量は莫大なものになると言えます。守備範囲が広い小児科でたくさんの知識を維持し続けることはかなり厳しいことですが、努力はして行こうと思っています。
| Dr.TERU | 2008/07/13 10:41 PM |
 インフルエンザに対するタミフルの使用方法についてはTERU先生とこの場で意見をかわしたことがありましたね。今でも私の意見は変わっていません。必要な人に必要な治療をということで、基礎疾患のある方と5歳以下の児には使用することを薦めております。ただ学童期以降の児には基本的に必要ないこともお話ししてきました。(ああっとお年を召した方も必要ですね。私も小児科医なのでこの年齢層は診察しませんので。)

 TERU先生の意見にちょいと反論したいのは、タミフルとインフルエンザ罹患児の異常行動との因果関係についてです。私は動物実験の結果からも脳内のタミフル移行の有無などの論文から関係はありようがないとコメントしてきました。これは昨年も今も変わりなくそう思っています。

 タミフルの件では研究者と製薬メーカーとの関係も取りだたされていましたが、特に主たる人物として名前の挙がった横浜市立大の横田先生の人柄・医学への真摯な態度を個人的にも存じており、そのようなことは一切考えられないと憤慨しておりました。

 少なくとも科学的な根拠としてタミフルと異常行動の因果関係は証明されません。それ以上でもそれ以下でもないのです。他の原因があると考えるべきかと思います。
| クーデルムーデル | 2008/07/14 2:08 PM |
クーデルムーデルさん:コメントありがとうございます。必要な人に必要な使い方をするのは異存ありません。その範囲をどこまで広げるのか?というところにはおそらく、医師の個人差があると思いますけどね。ただこの異常行動に関しては僕自身、なぜ起こっているのか?何が起こっているのか?というところに疑問符がついたままなものですから、安心できないでいると言うのが事実です。現に自分の患者さんで経験したことは僕にとっては非常に大きく、もう少し因果関係がないことの証明には時間が必要だと思っているのです。というのも昨年、急に騒がれてマスコミに乗せられるようにデータを回収し、すぐにその結果をまた、慌てて公表するようなこのドタバタ劇は十分に信じるには事を急ぎすぎている気がしているだけです。結論としては十分に注意して使うと言う事実にはかわりがないのですけどね。反論コメントは感謝しています!また、いつでもコメントくださいね。先生の建設的意見はいつもためになっています。
| Dr.TERU | 2008/07/14 3:56 PM |
古い大本営発表を前提にお話しされてますね。コクランライブラリーの結論をご存じないようで。
http://npojip.org/sokuho/120201.html
http://npojip.org/sokuho/120202.html
http://npojip.org/sokuho/111221.htm
| 猫公爵 | 2012/02/07 10:22 AM |
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