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医科学部
こちらにきて、オーストラリア人の医学部の学生さんに1人、将来は日本で医者をしたいと言う人がいます。彼はその昔、日本に1年間住んだことがあり、今もかなり、日本語を話せます。日本が大・大・大好きで・・・。でも、医学用語はさすがに厳しくて・・・彼が学んでいる医学英語の教科書にあわせて日本語の医学用語を週に1回、教えてあげています。英語と日本語が入り混じった変な時間が流れています・・・。

そんな彼が今月末、日本で医学生の集まりがあるということで日本行って発表を行ってくるそうです。東京の渋谷で今月末にあるそうですが、アジア各国の医学生が集まるそうですよ・・・。そこに行くのにBusiness Cardを作りたいから、日本語に訳して!と頼まれました。その中に彼の肩書きを書いたところがあります。

Bachelor of Medical Science

Bachelorは学士だけど・・・Medical Scienceは・・・医科学??? じゃあ、医科学士かな?

これは日本ではあまり、使われませんよね・・・こちらの医学部は日本のように高校を卒業してそのまま入学する大学医学部と一度、大学を卒業した人が入学するメディカルスクールがあります。僕がいる大学はメディカルスクールの形をとっているので学生は皆、Bachelorを持っているわけですね。そして、その彼は医科学部を卒業しているわけです・・・。今の日本の医学部のカリキュラムは僕はどうなっているのか、大学を離れて久しいのでわからないのですが、僕らが医学部の学生の時には生理学実習、生化学実習、ウイルス学実習などの基礎医学と呼ばれる実習がたくさんあったのです・・・。中にはホントになかなか終わらない実習もあってかなり、夜遅くまで実習で残っていたこともありましたっけ・・・。

でもね・・・こっちの医学部で教えているとこれらの実習がないのですよ・・・。PBLチュートリアルと呼ばれる教育方法がメインで講義が少ない・・・ただ、PBLはかなり、時間がかかるやり方でもあるので、どうして、こんなにチンタラやってられる(言い方が悪いですね、ゆっくり時間をかけてやっていられる)のだろうと思っていたら、こういう基礎医学系の実習がほとんどないんですよね・・・。あるのは解剖学実習、病理学実習くらいです。

そうなんです。こういう生理学とか、生化学とか、ウイルス学とか、免疫学・・・こんな学問は医学部ではなく、医科学部で主にやっているんだとか・・・もちろん、これらの学問の基本的なことはそのPBLでやるんですが・・・。
そうだったのか・・・確かに生理学や生化学、免疫学を学ぶことは将来、医者になるものとして役に立っていると思うけど生理学の実習・・・うちの生理学の教授は筋肉の専門家で実習もカエルを自分たちで取りに行って、その筋肉を取って、刺激する・・・今、役に立っているのかな〜?だって、その教授の専門分野だけだったもんなぁ、実習したのって。それならば、医科学部というのを作ってモチベーションの高い人を集め、将来的な研究者に育てる方が効率的かもしれませんね。

医者を育てる学部、研究者を育てる学部・・・そこまでちゃんと分業されてるんですね。これがよいのか、わるいのか・・・。
カテゴリ:日々のつぶやき | 14:12 | comments(2) | -
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コメント
分科すべきところはしてたほうが合理的なのではないかと感じますが、そういった意味で日本のシステムはどうなんでしょうね。 諸外国とそういった比較も必要だと思います。
 勉強に関して、何を学ぶかという基本が海外と日本とは違いがあるのではないかとよく感じます。 
先日、TV番組で「着服での泳ぎ方」を児童に指導しているというニュースをしていました。 日本の水泳は「スポーツ」としてバタ足・クロールからはじめるのに対し、イギリスでは「溺れない為の泳ぎ方」立ち泳ぎや着服時の浮き方などから教えるそうです。 生きていくための勉強ということを今の日本の子供たちはわかっているのでしょうかねぇ。 医学もこのように「現場で診療する人」「研究する人」「手術する人」と分業してみてもいいんじゃないかって思います。 人柄・性格・器用さによって進む道が違い、それらはその道のプロ達が指導していく。 んーでもその医師が認めるプロは誰が決めるのでしょうか・・・これも問題になるから、日本では難しいのかも・・ですね。
| みのほ | 2008/07/18 11:37 PM |
みのほさん:僕が学んでいることもそうなのですが、何が日本に適応できて、何ができないのか?を考える必要があると思っています。日本の医療は一生懸命、アメリカナイズされようとしていますが、やはり、歴史、背景が全く違うので日本の現状にそぐわないものも多々あると思います。それを無理に日本に導入し世とすればひずみが出てくるのも当たり前なので取捨択一し、必要でよいものを諸外国から導入し、日本の良いところを世界に示すこともそれぞれの分野で必要なことであろうと思っています。オーストラリアでも着衣で子どもたちは泳ぐ練習をします。着替えを持ってスイミングレッスンに行き、そのまま、泳ぐ練習をします。確かにこの国子どもたちは家にプールがあることも多いせいか、泳ぐのがとても上手な気はします。それに泳ぐの大好きですからね。世界視野でいろいろ見ていく必要がある・・・そんな経験している気がします。
| Dr.TERU | 2008/07/19 11:34 AM |
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